数字を使う前にあなたができること
数字がニガテ、データ活用が億劫
気持ちは理解できます。
できるならば、イヤなものは触れずに過ごしたいのが人情でしょう。
しかし我々日常生活やお仕事の場面では、意思決定の連続です。
データは数字からもできています。
そしてデータは「意思決定」にも活かされているのです。
だから、数字やデータから避けて通ることはできないのです。
しかしいきなり「数字を使って」、「データを使って」と言われても、どこから手を付ければ良いのか?という疑問が生まれる方には、まずここから始めてみましょう。
それは
比べること
どのように比べるのかというと、
- 変化を探る
- 違いを探る
この2つを考えてみましょう。
変化を探る
「変化」とは変わることなので、具体的には、数字が「増えた」、「減った」という変化を探るのです。
つまりその裏側には、数字で表わすことができるものであるということです。
ただのイメージや(自分や組織・上司や経営者が語っている)願望や忖度に基づくものではなく、具体的に数字で表わす前に、まずは「増えたなぁ」、「減ったなぁ」と把握することから始まるのです。
違いを探る
ここで「違い」とは「差」を指しています。
データの活用の場面で言うならば、どの差を見るのかというと、具体的には……
- 全国平均と比べて
- 他地域と比べて
- 前年同月と比べて
というように、この「違い」の場合でも、裏側には数字で表わすことができるものです。
上に挙げたように、他地域や前年同月と比べて「差を求める」のですが、その前に「多いなぁ」、「少ないなぁ」とまず把握するところから始まります。
後進育成にも役立つ「変化の把握」
あなたの部下を指導することになったり、教育係を任されたとします。
このとき、「昨日指導したこと」とか「昨日注意点として伝えたこと」について、もし完璧でなくても、今日は部下の行動が変化している場合は、次の要領で実際に会話を進められるように、目と心を配りましょう。
- 相手の変化に注目する
- 相手の変化を把握する
- 相手が変化していることを直接 言葉で表わす
- すると、相手は変化について「ちゃんと見ているのだ」と認識できる
- 更にやる気や継続の動機が高まる