上田メッセージ
かつて開設していた上田データマイニング研究所(アーカイブ)というWebサイトがありました。
元々株式会社サヌックが運営していたWebサイト、上田データマイニング塾からもリンクしており、当時の監修者だった社外講師・上田太一郎氏の功績をWeb上のアクティブなところにアーカイブできるようにしたいと考えて、ほぼコピペで掲載いたします。
よって情報は掲載当時のものです。ご了承くださいませ。
データマイニングとは
データ(Data)をマイニング(Mining = 採掘)して宝物を見つけるプロセス・手法のことです。
データマイニングの醍醐味は、「うまく」・「安く」・「早く」・「楽しく」です。
Excelは、「安く」「早く」使えるデータマイニング・ツールです。
Excelは「分析ツール」を搭載していて、これを「うまく」使いこなすことで、「楽しく」宝物(情報、知見、知識、仮説、課題など)が得られます。
特に、予測問題などを解決する極めて有用な統計手法である回帰分析法がExcelで サポートされています。
Excelでもかなりのことができることは意外に知られていないのです。
とはいえ、もちろん それですべてが可能というわけでもありません。
サポートされていない分析手法は、オリジナルのツール(アドイン・ソフト)を開発して、 できるだけ易く かつ安く対応していければ、その世界はさらに、大きく拡がります。理論よりも実践!
データマイニング・統計学を利用することについて、自転車に乗ることにたとえてみます。
自転車の運動理論、自転車の設計・開発・テストなどは統計学者に任せてください。
皆さんには、自転車に、うまく、簡単に、早く、楽しく、乗っていただきたい。
それがこの塾の基本指針です。
そして、データマイニングで日本を元気にしたい!
データマイニングの輪をいっぱい広げたい!そんな大志を抱いています。
皆さんのお問い合わせ、ご参加をお待ちしております!この塾で挑戦したいこと! ・・・「学習」「開発」「分析」
データマイニングは「大量のデータの中から、有益なものを掘り出して活用すること」 と定義されますが、 ここでは、少ないデータからも最大の宝物を発見、という意味も含め、広義に扱い、 データ分析の難解な用語の世界を、身近なものにすることを指向します。
情報発信・セミナー・通信教育などの「学習」、データマイニングツールの「開発」、 データ「分析」の3つが、この塾の活動の3本柱です。
- 世界中の誰もが日常使っているExcelをいっぱい活用します。
- データマイニングを仕事や生活に活用することを目指します。
- 数式を限りなく少なくして、わかりやすく、はやく使えることを優先します。
- Excelでサポートしていない手法も、Excelのアドオンソフト(データマイニング
ツール)を開発して、簡単に使えるようにしていきます。- 楽しい顔グラフを作れる「データマイン君」や、予測手法などの無料ソフトを
提供します。- 回帰分析、コンジョイント分析、双対尺度法、タグチメソッド、ニューラルネット
ワークなどの難解な分析手法も、事例でわかりやすく解説していきます。- アンケート分析、予測、多変量解析、実験計画法、統計的品質管理、
タグチメソッドなどの講座を開設していきます。- 株予測のテーマにも挑戦します。
- タグチメソッドとニューラルネットは研究課題としてさらに探求していきます。
- SPLUSなどの汎用データ解析ソフトの有用性も事例で紹介します。
データマイニングは体力勝負?
データマイニング は、かなりの持久力を要します。頭脳労働ですが、データの取捨選択, 集計、成形など、その地道さに正直、根負けしそうになることも時にはあります。
しかし、それを乗越えたときにこそ、宝物が手に入るのです。そして、一番最後のエッセンスだけは、たぶんあなたのセンスにかかってきます。
原石はあなたのセンスで さらに磨けば、最後は宝石として財宝になります。
地道なデータマイニング作業から、最後の頭脳のひらめきで完成するデータマイニングまで、 そのプロセスに挑戦して、ぜひ、その素晴らしさを味わってください。データマイニングへの招待!
我々の手にある、現代のパソコンは、ついこの前のスーパーコンピュータです。
ハードとしてのパソコン処理能力は、すでにデータマイニングのために、その力を 十分発揮できるレベルに達しています。だとすれば、あとは、ソフトとしてのデータマイニングを実用レベルに持っていくことが必要です。
データマイニングが普通に利用されるための環境がかなりのスピードで整いつつあると感じられます。 少しおおげさですが、データマイニングへの招待は、機を熟しているというべきでしょうか?まずあなたのそばで眠っている”データ”を、”マイニング”することからスタートです!
宝物さがし、始めませんか?
データの海の中に、きっと宝物が見つかります!上田 太一郎
(2002年9月ごろ掲載)